砂漠にいる。なぜだかはわからないが、砂漠を歩いていた。いまがいつで、ここがどこか皆目わからない。時間も方角も何もわからない。振り返ると足跡も消えていた。自分を証だてるのは、飢えと渇きのほかになにもない。耐え難きほどのそれが、無理やり足を動…
青梅街道を一本入った七兵衛通りを、青梅駅を過ぎてしばし歩いていくと、交差して、陸橋がかかった比較的車通りの多い道路がある。この道路の名は調べてもよく分からなかったのだが、今日はここを歩いてみよう。右折する。この道路は、山と山の間を無理やり…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。