たりないあたまでかんがえる

たりないあたまでかんがえてみた。車輪の再発明。

2020-01-01から1年間の記事一覧

バチバチ

今更だが、バチバチという相撲漫画、いや少年漫画の大傑作がある。いや、あった。それは突然終わった。打ち切りではない。雑誌の休刊でもない。 であればどれだけよかったことか。終ったのだ。永遠に続きは描かれない。作者急逝による絶筆である。 連載の当…

本当に困っている人は良いんだけど……

社会的なものが、ー多くはヘテロ健常者男性に限られようともーさまざまな仮象を経由して、見知らぬ同胞との連帯を可能にしていたのであれば、それを鏖殺してきたこの国で、他者との連帯は、相互監視による危害の抑止にまでおしとどめられよう。相互監視によ…

笑われることも笑わせることもなく--映画JOKERについての試論⑴

「笑われてやるんじゃなくて、笑わしてやるんだ」という深見千三郎の芸人としての生きザマは、オイラの生理と感性に合っていて大いに感化させられた。 (ビートたけし,1992,『浅草キッド』新潮文庫版) かつて多くの喜劇役者、コメディアン、作家を輩出した…

無内容な

論文とかお堅いものを読んで書いたりしていると、頭がカチコチになる。知識は自由をもたらすという信念には同意するのだが、一方で真理を追求することに付随したさまざまな文体に取り囲まれて、すぐに論理的な関係が気になり、ふわふわとした、面白さや気持…