たりないあたまでかんがえる

たりないあたまでかんがえてみた。車輪の再発明。

デマを流すあなたへ

5年前の3.11からしばらくのあいだ、とあるSNSで、真偽不明な情報を発信し拡散させ、あまつさえそのことを正当化していたあなたへ。あなたの拡散した情報の多くはデマと呼ばれるものでした。

 
私の主張はシンプルです。
大きな災害のとき、感情に突き動かされてデマを流すことをやめよう。それだけです。
 
これは具体的な個人に宛てて書いています。その人はおそらくこれを読まないでしょう。顔見知り程度の人ですし、別に直接読ませたいわけではありません。その人に謝罪をさせたいわけではないですから。では誰に向かって書いているか。デマを流しそうな人に対してです。もっと具体的に言うと、災害が起きた時、正義感が強く何かしなきゃと思うけれども、現実には何もできることがないことくらいはわかる人です。
 
あなたはこう言いながらデマを拡散していましたね。
 
私には流れてくるデマか正しいかの判断はつかない。でも私の拡散したその情報が、もしかしたら誰かを救うかもしれない。その可能性にかけて、SNSで発信している。
 
使命感とも悲壮感ともわからない何かに突き動かされ、あなたは拡散希望とつく情報を片っ端から拡散していました。その使命感は尊いものだと思います。少しでも多くの人を助けたい。その心に偽りはないでしょう。実際ボランティアなどにも参加されていたことと思います。しかし、あなたのメディアリテラシーの問題は、その心の尊さと少しも関係がありません。あなたのSNSでの無思慮としか言いようのない「情報発信」は間違いであったと私は確信しています。
正しい情報が必要とされる人に奇跡的につながり、彼らに利益を与えることもあったかもしれません。しかし、間違った情報が、あるいは未整理の情報が、被災者に二次的な被害を呼びうるということも知っておくべきだったと思います。正しい情報か選別し届けるような態度も必要ではないですか。
 
あなたに届くことを祈って