たりないあたまでかんがえる

たりないあたまでかんがえてみた。車輪の再発明。

「喧嘩稼業」連載再開しろ

異世界転生した。ソファーにもたれかかったら、ボツリヌス菌が付着した針が刺さっていた。寝てるうちに、白い空間に通されるなんてこともなく、ナーロッパとも揶揄される、スキルとかレベルとかある都合の良い異世界に行くこともなく、俺が生まれ落ちたのは元の世界と寸部狂わぬ、いや寸部だけ狂った世界だった。

変わったのは本当にごくわずかだ。まず物心ついて少年ジャンプを読みはじめて気づいたが、漫画ワンピースの位置にトリコがあった。つまり、尾田栄一郎のポジションに、島袋光年のいる世界だった。

この世界では、尾田栄一郎の尾の字もなく、しまぶーがこの世の春を謳歌していた。世紀末リーダー伝たけしは打ち切りにならずに大団円を迎え、トリコが100巻を超え未だ長寿の漫画シリーズになり、ハリウッド映画化がされそうな世界だった。

 

そんな俺も成長していまは2020年。東京五輪の開幕が迫っている。どうやら、なんらかのバタフライエフェクトコロナウイルスが吹き飛ばされたらしい。今日、東京五輪の開会式のプロデューサーが島袋光年であるということが発表された。何を考えているんだ。開会式で釘パンチでも打つのか?

 


俺だけは知っている。前世でのたけしの打ち切り理由を。ついでに、この世界と元の世界のちがいに気づいたのだが、この世界のダウンタウンの位置には極楽とんぼがいて、さらに、だいたいラーメンズのようなサブカル受けを板尾創路が受け持っている。

 


この世界の神は木多康昭だ。神は俺を苦笑いさせるために存在している。

 


ふざけ尽くした胡蝶の夢だろうと、一笑にふしたかったが、そのまんま東が総理大臣候補となり、マスメディアで報じられているのを見れば、一目瞭然だ。そして、ひろみは復帰することなく、跡形もなく消えている。

 


嗚呼、この世界は、木多康昭の世界だった。裏付けるように、彼は神であるため、どうやらこの世界には存在しないようだった。

 

とりあえず神よ、喧嘩稼業の続きはよ。代紋take2オチと、隕石オチだけは勘弁な。